英語で悩むあなたのために
質疑応答掲示板
20081957:無題 神崎アリア 2020/07/26 (Sun) 03:18:48
 Now I remember the feeling I had a few times when I used Psycho-dive, like I was no longer myself. A black will that came up from deep within my consciousness. That wasn't me. It was you, wasn't it? I wouldn't have expected any less from my master.
 これもまたとあるアニメで見つけたものです。よろしくお願いします。
 この最後の文は何でしょうか?アニメではキャラクターが"さすがだねさすがはマスターだ"と言っています。would have + 動詞の過去分詞となっているということは、もしもそれがマスターだったらという条件を受けて条件法としてこの形になっているんですか?あと、この文のexpectが"流石"の意味につながる感覚が分かりません。もう少し色々と状況が分からないと判断できないということでしたら言ってください。
 
20081998:Re: round Home 2020/07/26 (Sun) 07:31:24
I wouldn't have expected any less from my master.

この not...any less は、no less と同じ意味を表します。
つまり「少ないと思っていたら、ちっともそんなことはなく、多い!」という意外性を伝えています。
期待したことが「それほどかなうとは思ってなかった」のに、期待を「まるで下回らなかった」というのは、not...any less のニュアンスです。そのニュアンスをシンプルに「さすが」としているのでしょう。

これはいわゆる「馬鯨構文」の類例とも言えます。
第3巻「文法」の「構文」の中の「比較」で no more/less の箇所を見てみてください。
20082133:Re: 神崎アリア 2020/07/26 (Sun) 13:20:27
I wouldn't have expected any less from my master.
 このwould have + 動詞の過去分詞って何ですか?条件法過去完了で"It was you, wasn't it?"のもしもあなただったらという条件を受けてさすがだったねといっているんですかね?
あと、この英文ってどちらかっていうと元々日本語のセリフを外国人の人が英訳した字幕なんですけど"さすがだねさすが私のマスターだ"というニュアンスを伝えきれているのでしょうか?
20082243:Re: round Home 2020/07/26 (Sun) 17:45:31
正確にお答えするため、そのアニメのこの台詞が現れるまでの話の流れをもう少し詳しくご説明いただけますか?
どういう登場人物か?
それまでに何があったのか?
など。
20082275:Re: 神崎アリア 2020/07/26 (Sun) 18:40:51
 とらぶるダークネスというアニメで出てきたものです。ネメシスが(この文章だとマスターと呼ばれている人物で、精神も肉体も完全に融合するトランス・フュージョンという能力を持っていて、悪役的な存在です)自分の手下のメア(マスターをとても尊敬していて、他人の精神に干渉する技のPsycho-diveというものがあります。)に対してトランスフュージョンを使ってメアの体を完全に乗っ取ります。(メアと初めて会った時は自身の肉体が不安定な状態であり、存在を安定する器が必要だったため、「変身・融合」でずっとメアの中にいた。これが、文中の黒い意志というやつです)
 そして、この文章はその中でメアが自分の体を取り返そうとあがいている最中に行われたものです。これのちょっと前の会話としてはネメシスが"What? You're still fighting me, Mea?" "Just be quiet already" "Only my will can undo Trans-Fusion."と言ってそれに対してメアが"It's true. My powers are completely sealed" "Your transformation truly is powerful, Master"といいます。このあと例の文章が始まります。
20082289:Re: round Home 2020/07/26 (Sun) 19:02:15
なるほど。
これは話を聞かないと浮かばない文脈ですね(笑)。

I wouldn't have expected any less from my master.

 その文脈を踏まえると
1、would は条件法過去(なんらかの実現可能性の低い条件がついている含み)
 この場合の「含み」は「まさかできるとはもともと思ってなかった」という意味合いだと考えるとよいでしょう。だから「できると思ってなかったけど、『やっぱり』expectしなかった」ということ。

2、have expected は「法助動詞+[本来過去形動詞]」を接続させたものです。法助動詞には動詞の原形しか接続されませんから、過去形「expected」をそのままつなげられません。だから形式的に完了形「have expected」とすることで「would (not) have expected」という形式になります。

 マスターに対して「あなたの力がすごいのは分かってた。そして、こうなるだろうという予測を実際のあなたの能力は[まったく劣っていなかった(not any less)]」と述べているわけです。「すごいと思ってたけど、やっぱりすごかった」=「さすがだ」ということですね。
20082352:Re: 神崎アリア 2020/07/26 (Sun) 21:31:13
「1、would は条件法過去(なんらかの実現可能性の低い条件がついている含み)
 この場合の「含み」は「まさかできるとはもともと思ってなかった」という意味合いだと考えるとよいでしょう。だから「できると思ってなかったけど、『やっぱり』expectしなかった」ということ。」

 何がもともとできるとは思ってなかったんでしょうか?実現可能性の低い条件がよくわからないです。あと含みというのは、wouldにその低い条件が付いているという意味でいいんですか?
 自分一度日本語でも聞いたんですけど、メアがどのマスターの行為を見てさすがだねという発言をしてるのかちょっとよくわかってなくて(なんか日本語の質問になってしまっていて申し訳ないのですが...しかも本来であればストーリーは自分の方が詳しいはずなのに)
 あと、もしもこの場合にIF節が来るとしたらどのようなものが来るのか書いていただけるとうれしいです。

 あとwould have expectedという所から条件法過去完了とみてしまったんですけど、これは違うんですか?
20082370:Re: round Home 2020/07/26 (Sun) 22:05:05
「まさか」の部分は、「マスターに対してそれほどじゃないと期待できるならしたかった」という心理です。でもやっぱり「そんな期待は無駄だった=マスターはやっぱりすごかった」です。

条件法とは「何かの条件つきですよ」という含みが動詞の形に表れているものです。だから「would」が条件法過去ですね。あとの部分は「意味的に過去」だから完了形がつながっているだけ。
20082407:Re: 神崎アリア 2020/07/26 (Sun) 23:29:45
 それではもしも、条件節が来るとしたらどのようになるのでしょうか?
20082413:Re: round Home 2020/07/26 (Sun) 23:41:46
I wouldn't have expected any less from my master.

もう一度、文脈を読み直し、じっくり考えてみたのですが、どうも、私が間違えていたようです。
ですから、今までの解説の would については白紙撤回させていただき、あらためて以下のように述べさせていただきます。

このwouldは、「直説法過去」として「今から見て過去においての私の意志」」と考えた方が文意的にしっくりきそうです。

つまり「私はあのときにおいても、マスターの力を過小評価などしていなかった」と読んだ方が、いいと感じました。過去のあの時点におけるさらに過去においても、過小評価していなかったが、やっぱり思ったとおりだった、という流れですね。

混乱させましたことをお詫びし、このように訂正させていただきます。
20082439:Re: 神崎アリア 2020/07/27 (Mon) 02:10:25
 直説法でしたらI would expect no less from my masterと書き換えてもいいんですかね?

 あと、「私はあのときにおいても、マスターの力を過小評価などしていなかった」というのはわかるんですが、「過去のあの時点におけるさらに過去においても、過小評価していなかったが、やっぱり思ったとおりだった」のやっぱり思った通りだったとつながるのがいまいちわからないです。文章的に単純に私は過去にとてもマスターに対して期待していた。と言っているだけで"やっぱり思った通り(さすがだね)"とつながるのが分からないです。

 できればすごい混乱してるのでズバッとした"I wouldn't have expected any less from my master."の和訳が欲しいです。

本当にいろいろとお願いして申し訳ないです...

 
20082440:Re: round Home 2020/07/27 (Mon) 02:17:16
その書き換えはOKです。

もともと過小評価していなかった。そして予想通りの大きな力だった。だから「さすがだ」と思う。ということです。

「和訳」は事実を踏まえたあとは自由にやってください。

字幕翻訳など、文字を見ていられる時間が短く、主画面から視線を奪わないことを配慮して「さすがだね」は上手な翻訳だと思いますよ。

「やっぱ、すごいわ」
「思ってた通りの力だね」
「とてもかなわないな」

などなど、ここから先は英語ではなく「日本語の表現能力」です。
20082648:Re: 神崎アリア 2020/07/27 (Mon) 14:37:39
 もともと過小評価していなかった。というところまでは自分も文から読み取れるんですけど、"そして予想通りの大きな力だった"というのが分からなくて、これはちょっと前の話のやり取りなどから付け加えられたということですか?

 あとこの時にwouldを使っていたということはとても強い意思でマスターの能力を信じていたということですか?自分単純にexpectedでもいいんじゃないかなあって思ったんですけど

 あと、この時のno lessって副詞ですよね?比べているのは今のマスターの能力に対する期待というか信頼ですかね?
 
20082671:Re: round Home 2020/07/27 (Mon) 15:33:59
I would expect no less from my master.

>、"そして予想通りの大きな力だった"というのが分からなくて、これはちょっと前の話のやり取りなどから付け加えられたということですか?

 これは話の流れとして結局そうだったわけですよね?
 「もともとすごいと思っていた(過去の習性)」
 「そして実際すごかった」(文脈から)

>自分単純にexpectedでもいいんじゃないかなあって思ったんですけど

 それはそれで1つの表現法です。以前の自分の「習性」がそうだったと would で述べている違い。

>あと、この時のno lessって副詞ですよね?比べているのは今のマスターの能力に対する期待というか信頼ですかね?

 これは解説書の馬鯨のあたりをご参照ください。

20082803:Re: 神崎アリア 2020/07/27 (Mon) 19:14:54
「マスターはすごいと思ってたよ。」と発言し、今の状況と加見してさすがたねとつながるということでいいんですか?あと、状況もなしにポツンと置かれてたら普通この文は意味が通らなくなりますよね?

 あといろいろとこの手の例文探してたら"I expected no less from you brother!"さすがはお兄様です。みたいなのが出てきました。これも同じですよね?
20082813:Re: round Home 2020/07/27 (Mon) 19:39:29
いかなる英文であっても、常に文脈を伴います。
唐突に英文が現れた場合は、その文から読者は文脈を想像します。
だから一見、意味のつかみにくい英文の場合は、そのあとを読んで言いたいことを理解するわけです。

そうですね。その類例も、ほとんど同じものです。
この機会に「さすが」という日本語を英語でどう表現しているのかを覚えておきましょう。
20082831:Re: 神崎アリア 2020/07/27 (Mon) 20:22:05
わかりました!長らくお付き合いいただき誠にありがとうございました。